X100VIを手に入れて最初に戸惑うのが、レンズ先端にフィルターのネジが切られていないことです。手持ちの49mmフィルターを当ててみても、くるくる回るだけで固定できません。
しかも見落としがちなのですが、X100VIの防塵防滴は「アダプターリング+フィルターを装着した状態」で完成する設計です。つまりフィルターアダプターは、レンズ保護のためだけでなく、雨の日や砂埃の中で使いたい人にとっては実質的な必需品になります。
僕にとってカメラは完全に趣味です。X100VIは旅行にも散歩にも連れて行っている相棒で、旅先のスナップは基本これ一台。この記事では、実際に使っているものを含めて、フィルターを付けるための選択肢を6つ比較します。

この記事が向いていない人
- 純正にこだわりたい人 → 富士フイルム純正AR-X100を選べば迷いません。ただし後述の「キャップ問題」があります
- フィルターを一切使わない主義の人 → アダプター自体が不要です
- コンバージョンレンズを付けたい人 → この記事は保護・効果フィルター用途に絞っています
選ぶ基準は3つ
- 純正レンズキャップが使えるか: 純正アダプターAR-X100はフィルターを付けると付属のかぶせ式キャップが使えなくなります。サードパーティ製の多くはこの問題を解決しています
- 厚み(出っ張り): アダプター+フィルターで数mm厚くなるのをどこまで許容するか。OVF派は、厚いものだとファインダー右下に写り込みます
- 分離型か一体型か: アダプター+手持ちフィルターの分離型と、1枚で完結する一体型。すでに49mmフィルターを持っているかで答えが変わります
比較表
| 商品 | 価格帯 | タイプ | 純正キャップ | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| Haoge アダプターリング | 約1,000円 | 分離型 | ○ | 迷ったらこれ |
| 汎用メタルアダプター | 約1,000円 | 分離型 | ×(49mmキャップ別途) | 最安狙い |
| JJC アダプターリング | 約1,500円 | 分離型 | ○(機種による) | フードっぽい見た目が好み |
| PolarPro 真鍮アダプター | 約7,700円 | 分離型 | ○ | 見た目に投資したい |
| NiSi NC UV(一体型) | 約6,000円 | 一体型 | ○ | 最薄・手間なし |
| Haoge MC UV(一体型) | 約3,300円 | 一体型 | ○ | 一体型を安く |
各商品レビュー
Haoge 49mmアダプターリング(約1,000円)
258件のレビューで4.7と、この価格帯では頭ひとつ抜けた評価です。
- 良い点: ねじ切りの精度が高い、純正キャップがそのまま使える、ロゴが控えめで見た目の一体感がある。「純正AR-X100より出来が良い」という声が複数
- 気になる点: 元のリングキャップを外す作業が硬くて焦ったという声(輪ゴムを使うと外しやすいようです)。海外レビューには偽物が届いたという報告もあるので、出品者は確認を
- 向いている人: 最初の1個。ほとんどの人はこれで足ります
汎用49mmメタルアダプター(約1,000円)
- 良い点: 純正の1/3の価格で機能は果たす。フードやコンバーター用の爪もあり
- 気になる点: 純正キャップが使えなくなるという低評価が複数。49mmのレンズキャップを別途買う前提です。フィルターが固着して外れなくなったという声も
- 向いている人: キャップは社外品でいい、と割り切れる人
JJC 49mmアダプターリング(約1,500円)
- 良い点: 装着すると軽いフード風の見た目になる。質感が良いという声
- 気になる点: 評価3.8とばらつきあり。「色が本体と微妙に合わない」「取り付け方が分かりにくい」など、細部の詰めに不満が出ています
- 向いている人: 見た目の変化を楽しみたい人。色味が気になる人は避けた方が無難
PolarPro 真鍮アダプター(約7,700円)
僕が実際に使っているのはこれです。
選んだ理由は、機能ではなくシンプルに「かっこいいから」です。真鍮のリングを付けると見た目が一段リッチになって、カメラを持ち出すのが楽しくなる。性能差ではなく所有感にお金を払いました。それで満足しているので、僕としては正解でした。
- 良い点: 真鍮製の質感とローレット加工で、付けた方がカッコいいと言えるレベルの仕上がり。純正キャップ対応
- 気になる点: 機能だけ見れば1,000円のHaogeと同じことしかしません。価格差7倍は完全に「見た目と所有感」への投資です。また、OVFのファインダー像に干渉して右下に写り込むというレビューがあり、OVF派は注意
- 向いている人: X100VIを長く使うと決めていて、道具の見た目に投資できる人
NiSi NC UVフィルター X100VI用(約6,000円・一体型)
351件で4.6。一体型では定番の存在です。
- 良い点: アダプター不要でこれ1枚で完結し、現状もっとも薄い組み合わせという検証レビューあり。接写時のレンズ繰り出しギリギリに設計されています。純正キャップ対応で、防塵防滴目的にも
- 気になる点: 約6,000円と、分離型より高くつく場合があります。UV固定なので、ブラックミスト等の効果フィルターに交換して遊びたい人には不向き
- 向いている人: 保護一択で、薄さと手間のなさを最優先する人
Haoge MC UV一体型(約3,300円)
- 良い点: 一体型をNiSiの半額近くで試せる。マルチコート・防水コーティング
- 気になる点: レビューがまだ2件と少なく、実績はこれから
- 向いている人: 一体型が欲しいが予算を抑えたい人

低評価レビューで指摘が集中していたこと
- キャップ問題: 「純正キャップが付かなくなった」が汎用品で最多。買う前に対応可否の確認を
- 固着: 安価なアダプターはフィルターが外れなくなったという報告が複数。強く締めすぎないのがコツです
- 個体差・偽物: 色味のズレ、ねじ精度のばらつき、正規品でない品の混入。マーケットプレイスの出品者確認は必須です
使い方別のおすすめ
- とにかく保護したい・最安で: Haogeアダプター+手持ちor安価な49mm保護フィルター
- 薄さ最優先・手間なし: NiSi一体型
- 見た目に投資: PolarPro真鍮
- ブラックミストやホワイトミストで遊びたい: 分離型一択(Haoge推奨)
ちなみに僕は、このアダプターにKenkoのホワイトミストNo.1を付けっぱなしにしています。光がふわっとぼやけて雰囲気のある写真になるのが好みで、特に逆光のときに一番力を発揮する印象です。効果が強すぎると感じる人もいると思うので、このあたりは作例つきの別記事で書く予定です。

まとめ
X100VIのフィルター選びは「分離型か一体型か」を先に決めると迷いません。フィルターを交換して遊ぶ予定が少しでもあるなら分離型(Haogeが無難)、保護一択なら一体型(NiSi)が現状の答えだと考えています。
どれを選んでも1,000円〜7,000円台の投資で、レンズ保護と防塵防滴が手に入ります。X100VIは修理に出すと時間もお金もかかるカメラなので、最初に付けておくのが安心です。
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